現代社会は目に必要な

「バイオレットライト」を

追い出している!?

近視の進行をおさえる可能性があるバイオレットライト。「太陽光に含まれる光だから、毎日自然に浴びているはず」と思っている方も多いのではないでしょうか? 実は、現代の暮らしには、バイオレットライトが不足しがちな条件がそろっているのです。

TOPICS

  • UVカットガラスは、バイオレットライトも遮断
  • 現代社会はバイオレットライトが不足しがち
  • 現在流通しているほとんどのメガネは
    バイオレットライトを通さない?
  • 成長期の目にバイオレットライトを

UVカットガラスは
バイオレットライトも遮断

学校、病院など多くの建物の窓には、紫外線を遮断するUVカットガラスが用いられています。また、一般家庭で使われる窓ガラスにも、紫外線を通さないものがあります。

こうしたUVカットガラスのほとんどが、波長400nm以下の光を遮断します。そのため、UVカットガラスは、近視の進行をおさえるバイオレットライト(波長360〜400nmの光)までカットしてしまっているのです。

現代社会はバイオレットライトが
不足しがち

私たちは毎日たくさんの光を浴びているようですが、実は、現代社会の暮らしはバイオレットライトを追い出してしまっています。

学校でも、自宅でも、さらには移動中の車や外出先のショッピングセンターなどでも、紫外線と一緒にバイオレットライトまでカット。また、室内の照明に使われるLEDライト、蛍光灯にもバイオレットライトは含まれていないため、多くの人がバイオレットライトを十分に浴びていません。

不足しがちなバイオレットライトを浴びるためには、太陽光に当たる時間を増やすことが必要なのです。

現在流通しているほとんどのメガネは
バイオレットライトを通さない?

バイオレットライトを浴びるためには太陽光を浴びる必要がありますが、気をつけるべき点があります。

実は、一般的なメガネに使用されているレンズは、バイオレットライトを通しません。こうしたメガネ越しでは、バイオレットライトは目に届きません。「メガネをかけはじめると、近視の進行がはやくなる気がする」と一部でいわれているのは、これが原因ではないかと指摘する研究者もいます。

コンタクトレンズには、バイオレットライトを完全に通すものと、一部しか通さないものがあります。この2種類を比べると、バイオレットライトを一部しか通さないコンタクトレンズでは、近視が進行してしまう可能性が考えられます。

つまり、屋外にいても、バイオレットライトを透過しないメガネやコンタクトレンズを使っていれば、必要なバイオレットライトを十分に目に取り込めないのです。

成長期の目にバイオレットライトを!

屋外で過ごす時間が減り、室内でもバイオレットライトがカットされている環境で生活している現代の子どもたち。近視予防の視点からは、バイオレットライトをどう取り込むかが大切です。成長期の目を守るために、バイオレットライトを効率よく浴びる生活を意識しましょう。

(参考文献)
Torii H, Kurihara T, Seko Y, Negishi K, …Tsubota K. EBioMedicine, 2017.