花粉症を考える

毎年多くの人が苦しめられている花粉症。だからこそ花粉症は仕方がないものとあきらめてしまってはいませんか?花粉が引き起こす目への影響とは。花粉症とは。花粉症を学び、考えるところからJINSの取り組みは始まっています。

花粉症について

花粉症とはスギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じる、くしゃみや鼻水、鼻づまりといったアレルギー症状のこと。医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。

花粉を防ごうとして起きる花粉症

私たちの身体には、体内への異物の侵入を防ぐ働きが備わっています。花粉症は、体内に侵入した花粉を異物だと認識した私たちの身体が花粉に対する抗体をつくり出し、再度侵入してきた花粉に立ち向かおうとするときに起こる反応のこと。この身体を守るための免疫反応が過剰に働くことで、くしゃみや鼻水、涙といったアレルギー症状が起きてしまいます。

参照 環境省 花粉症環境保健マニュアル2014

花粉症の目や鼻、全身への影響

花粉症の症状が現れやすいのが目と鼻。人によって差はありますが、目のかゆみ、充血、涙といった目の症状や、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状を訴える方が多くみられます。このほか身体がだるい、熱っぽい、イライラする、喉や顔や首のかゆみ、集中力の低下といった全身症状をともなうこともあります。

参照 公益社団法人 全日本病院協会「みんなの医療ガイド」

花粉症と目の関係

花粉症の影響を受けやすい目

目から花粉が侵入することで目のアレルギー反応の三大症状、目のかゆみ、充血、涙が起こります。外気にさらされ、直接花粉に触れやすい目は、異物から自分の身体を守ろうとする免疫細胞が多く存在しているためアレルギーに反応しやすいのです。さらに目には血管もたくさんあるため、炎症を起こす細胞が体内を行き来しやすく、特に花粉症の影響を受けやすいといわれています。

参照 日本眼科学会

データで見る花粉症

日本人の約3人に1人が花粉症

今や日本では、約3人に1人がスギやヒノキ、イネ科の植物など何らかの花粉症に悩まされています。また環境の変化や私たちの生活習慣の変化によって、花粉症患者の数は年々増加しているといわれています。

参照 馬場廣太郎, 中江公裕. 鼻アレルギーの全国疫学調査(1998年との比較)ー耳鼻咽喉科医とその家族を対象としてー. Prog in Med 2008;28(8):145-156.

花粉症になる人・ならない人の違い

花粉症になる、ならないの分かれ目とは何なのでしょうか。最近の研究では花粉症以外のアレルギー疾患を持っている人や、血縁者が何らかのアレルギーを持っている人は、そうでない人に比べて花粉症になりやすいと考えられています。また日本の食生活の変化や、腸内細菌の変化、感染症の減少、大気汚染や喫煙、さらにはストレスなども花粉症患者の増加に影響すると考えられています。

参照 環境省 花粉症環境保健マニュアル2014

花粉症の原因はスギ花粉だけじゃない

花粉症といえば真っ先に想い浮かぶのはスギ花粉ですが、花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉の他にもヒノキ花粉、ブタクサ花粉をはじめ、1年中飛散しており、注意が必要です。

参照 環境省 花粉症環境保健マニュアル2014

木本の花粉凡例
草本の花粉凡例

増える子どもの花粉症

花粉が体内に入ってもすぐに花粉症になるわけではありませんし、アレルギーの素因を持っていない体質の人は花粉症にはなりません。そのため花粉症の体内への侵入から発症までは、数年から数十年かかるといわれてきました。しかし、近年は生活環境によって私たちの身体そのものが変化したこと、飛散する花粉量が増加したことによって、花粉症を感作するまでの期間が短くなり、幼い子どもでも花粉症にかかるようになりました。

参照 環境省 花粉症環境保健マニュアル2014

花粉症で、美容にも影響が?

花粉症の二次被害としてメイクの崩れも挙げられます。約6割の女性が花粉症時に「花粉メイク崩れ」に悩まされているという統計結果もあるほど。花粉が目に侵入することによる涙や肌荒れはもちろん、マスクの使用など平常時とは顔まわりの環境が変わってくるため、花粉の時期に理想のメイクを施すことが難しくなるのです。

参照 2016年2月 ジェイアイエヌ独自調査より
(対象者:20~40代の花粉症の症状を持つ女性600名 調査方法:インターネットによるアンケート調査 調査機関:オリコン・モニターリサーチ)

飛散する黄砂とPM2.5

スギ花粉が多く飛散する2月から4月頃は、中国大陸から偏西風に乗ってやってくる「黄砂」が年間で最も多くなる季節でもあります。さらに中国の経済成長にともなう大気汚染物質「PM2.5」も日本に飛散しています。黄砂には有害な物質が混じっている可能性もありますし、PM2.5は花粉以上に小さな物質のため、私たちの身体に容易に入り込んでしまいます。スギ花粉・黄砂・PM2.5のトリプルパンチから目や喉、鼻を守りましょう。