ドライアイを考える

目が乾く。目が疲れる。そんな症状を、パソコンに向き合う生活だから仕方がないなんてあきらめていませんか。目の乾燥はなぜ起こるのか。ドライアイとは何なのか。ドライアイを学び、考えるところからJINSの取り組みは始まっています。

ドライアイについて

ドライアイとは、涙の乾きなど涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる症状のことをさします。「様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、目の不快感や視機能異常をともなう」ものと定義とされています。

参照 ドライアイ研究会

ドライアイになりやすい現代社会

ドライアイの原因は涙の異常。現代社会はパソコンやテレビ、スマートフォンの画面などを見続ける生活によってまばたきが減少して涙が乾きやすくなりがちなうえ、室内の冷暖房などの空調によって室内も乾燥しがちで、目が乾く要因がそろっています。そうした環境要因がドライアイにつながっていると考えられているのです。また、人は緊張すると涙の分泌が減少するため、さまざまなストレスのせいで現代人の涙の分泌が抑制されていることもドライアイの原因のひとつといわれています。

参照 ドライアイ研究会

乾燥するだけじゃないドライアイ

ドライアイの症状は、まばたきの回数の減少などによる目の乾きや異物感、かすみなど。乾燥した目は、表面に傷がつきやすくなり、そのままにしておくと、表面だけでなく、角膜や結膜の健康まで損なわれる可能性があり、角膜炎や結膜炎を起こす可能性も高くなります。また視力検査では視力が1.5や1.0あるような視力の良い人も、ドライアイのせいで視界がかすんで見えるなどの影響を受ける場合があります。

参照 ドライアイ研究会 日本眼科学会

意外と危険なドライアイ

ドライアイは、一般的に失明につながるような重大な病気ではないので、軽く受け取られがち。ですが、悪化すると慢性の頭痛や肩こり、全身の倦怠感、はてはうつ症状に至る場合もあります。

参照 ドライアイ研究会

いくつもあるドライアイ要因

年齢を重ねるほど涙の分泌量が低下したり、コンタクトレンズをしていると目が乾燥しやすくなったり、目に異物が入りやすくなったり…。私たちの目にドライアイが起きやすい要因というものがいくつもあります。あなた自身やあなたを取り巻く生活環境に思い当たる部分はあるでしょうか。

01

年齢を重ねている

年齢を重ねるほど、涙の分泌量や質が低下します。

02

女性である

女性のほうが男性よりドライアイになりやすいといわれます。

03

日常的にパソコン、スマートフォンなどのモニターを見つめる時間が長い

モニターに集中することでまばたきの回数が減ってしまいます。

04

エアコンの効いた部屋など乾燥した空間にいることが多い

乾燥する冬やエアコン環境の中では目も乾燥しやすくなります。

05

コンタクトをしている

コンタクトをすることで目が乾燥しやすくなったり、異物が目に入りやすくなります。

06

喫煙している、またはまわりに喫煙者がいる

たばこの煙にさらされることで涙の状態が悪くなります。

07

使用上の注意や成分を確かめずに目薬を買っている

点眼薬の中には涙の安定性を低下させ、角膜に障害を与えやすくなる成分が含まれる場合があります。

08

濃いアイメイクをしている

目のふちにある涙の分泌に重要な個所がメイクでふさがってしまう場合があります。

参照 日本眼科学会

目を気遣って、ドライアイ対策

ドライアイを防ぐには、目をこまめに休めることが重要。1時間に1回は遠くを見て目を休めたり、目のまわりを軽くマッサージする、温めるなどの習慣をつけましょう。またパソコンを長時間使用するときや、テレビを観ているときはまばたきが少なくなりがちなので意識してまばたきし、涙の分泌を促しましょう。また目のふちには油分を分泌して涙の成分に油分を加え、涙の蒸発を防ぐ、マイボーム腺が存在しています。女性の場合、アイメイクによってこのマイボーム腺をふさいでしまう場合があるので、過度なアイメイクを避けることもドライアイの対処法として有効です。

データで見るドライアイ

年々増加するドライアイ人口

環境の変化によってドライアイに悩む人の数は年々増加しており、現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイ患者がいるといわれています。パソコンをよく使用し、エアコンのかかった室内にいることが多いオフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあるほど。ドライアイは現代病といってもいい症状かもしれません。

参照 日本眼科学会